この人の講演を聞いてから。
世界で初めて、ミドリムシの屋外大量培養に成功した、株ユーグレナ代表の出雲充さん。
東大在学中、インターンでバングラディッシュに行ったときに、コメなどの炭水化物はめっちゃあるにも関わらず、栄養のある食事をとれずに栄養不足で病気になってしまう現状を知り、ドラゴンボールの「仙豆(せんず)」はこの世の中に無いのか?と考えるようになったらしい。
ある仮説では92億人まで世界人口は増えると言われてるが、炭水化物のみであれば足りるらしい。問題は栄養を取れるか否か。。。
悩み続けている時に、友達に相談したところ「「仙豆」に近いとしたらミドリムシは似てるんじゃないですか?」 この一言に衝撃が走ったらしい
とりあえず、ミドリムシとは???
ミドリムシは藻類の仲間で、体内に葉緑素を持っていて、光合成を行い、植物性の栄養素を作り出す。それと同時にミドリムシは自らも動く性質を持っていて、動物性の栄養素も作り出す。
五億年前、バクテリアしかいなかった地球に、ミドリムシがなんらかの形でデビューし、大気にはほとんど二酸化炭素しかなかったのを、光合成をし続け、酸素濃度が15~20%になったことにより、海の生物が地上に出ていけるようになったらしい。
地球の生命の源は全部この「ミドリムシ」からきていて、人間もミドリムシがいなかったら存在しないらしい。 そして食べられ続けることによって地球の発展を担ってきたミドリムシの栄養素はとてつもないスペックを持っているっている。 言っておくけど「虫」じゃないよ。
しかし、ミドリムシは全ての生物の源で、そして栄養価が圧倒的に高いため、育てている場所に、少しの菌が混入しただけで、一夜にして食い尽くされてしまうために、大量培養ができなかった。
今までとても多くの研究者が、挑戦してきたが大量培養に成功した人はいなかったとのこと。ちなみに日本も国家的にミドリムシの大量培養に挑戦した「ニューサンシャイン計画」というのがあったが失敗。ほかにもNASAやJAXAもずっと研究を続けているとのこと。
出雲さんはこの時「天命」を知ったとのこと。「ミドリムシが世界を救う、その手助けをしよう」と。
ここで解説しないけど(自分が説明できないだけ)、とにかく大量培養に成功したらどーなるかって話だよね。
・まず栄養価がずば抜けて高く、水と光さえあれば増えるので栄養失調をなくせる。
・植物というのは大抵しぼれば油が出るが、ミドリムシからも油が取れるので、エネルギー問題が解決する。
・二酸化炭素の吸収力がずば抜けているため、環境問題にとても有効。
この栄養失調、エネルギー問題、環境問題っていう三つの果てしない問題が一番大きいと思うけど、ほかにも色々あるので興味ある方は「NAVARまとめ(ここクリック)」を見てね。
ミドリムシの屋外大量培養成功って、ノーベル賞級の発明なんじゃないかな?って無知な自分は勝手に思ってます。
でね、結果今の自分にとってとても輝かしく見えたわけですけど、それはなぜかっていうと、本当に「人のためを思うあまりに人生をかけて研究している」ってことね。 自分も「食」にこだわり続けている理由は「食」ほど人類にとって重要なイシューは無いと思ってるからです。
「金」は手段であって目的ではない。 本当に貧乏だから金はほしいけど、お金のために人生捧げようとも1ミリも思えない。 より良い社会(世界)を築くためには何ができるかってところで挑戦したい。だから20歳の時に「これに人生を捧げよう」と決め、そして貫いている出雲さんに本当に感動した。
今世界的なニュースになっている。 今後の爆発的な展開が本当に楽しみです。 この成功が日本で起きたことが何より嬉しく思ったわけです。
興味持った人は、読んだ方がいい。出雲さんの本。 ミドリムシうんぬんかんぬんもそーだけど、そこに行くまでの努力や過程も、情熱や志があったからこその動いていった道筋だとおもう。 その点ではどんな人でも楽しめる本なんじゃなかろーか。 なんしろ題名がいい!
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