渡米中に読んだ本をちょいちょい挙げていきます。
2か月半で10冊が目標だったけど、時間はいっぱいあったから本当はもっと読めたといまさら思ってる。 とりあえず10冊はクリアしました。
一冊目、下山事件 最後の証言
この本がなければプラス3冊はいけたなって思います。かなりてこずった。
これは渡米前は日本橋に住んでたため、引っ越しの準備を姉ちゃんに手伝ってもらってたら、姉ちゃんがいきなり「下山事件のライカビルってここらへん?」って聞いてきた。
ちょうどその時「社会派ブロガーちきりん」が一番おすすめしてた本がこれだったのを知ってて、いてもたってもいられずに買いにいったわけです。
戦後最大のミステリーとして、語られている有名な事件。
今、説明しようと思っけど、もう忘れました。
これ実際にあった話ですが、スーーーパーーー複雑です。
「あの事件をやったのは、うちの兄ちゃんかもしれない」って始まるんだけど、その兄ちゃんってゆうのがこの著者の祖父である柴田宏なんです。
戦後GHQ支配下で、満州鉄道に努めてた人達が、敗戦とともに日本に帰ってきたこともあって、国内の雇用があふれちゃって、GHQはリストラをする方針をとる。
そこにちょうど国鉄の初代総裁になった下山さんが、リストラなどの改革の陣頭指揮をとることになるんだけど、これもリストラをやるの分かってて、憎まれ仕事を引き受けた感じなんです。
そして下山さんは、一生懸命にその改革をなるべくスムースに行うために、頑張っていたわけです。
そして大規模なリストラをやりますよ!って日の朝、急に日本橋の三越で、ドライバーを待たせて消えたっきり戻ってこなかった。
そして翌日、常磐線の日暮里駅らへんの線路で轢死体でみつかった。
普通に考えたら、リストラ反対の労働組合の仕業かなって思うけど、GHQ、CIA、G2(よくわからん)、政界、官界、財界、スパイ、労組、もーマジでわけ分からないくらいに絡みあってます。
しかも、この色んな組織がこの事件を操ろうとしてるのが、またすっごく分かりずらい。
最後に、この著者は犯人はわかったと書いてるけど、名前は出さないで終わるのが、また悔しい!もちろんこの本の中で登場してる人物であるんだけど。
この謎な事件を「おまえほんっっとーーーーに、よくここまで調べたな、しかし!」ってくらい細かく調べている。
自分は、この本の舞台になる場所から、すぐのところに住んでたのもあって、本を読んでるだけで、そわそわが止まらなかった。
でも後半から、人の名前が出過ぎだし、戦後のいろーんな政治的陰謀がぐっちゃぐちゃに絡んでて、だんだん分からなくなってしまった。
戦後史をけっこう知ってますよって人は読んだら絶対に楽しいと思う。
自分はあと3回くらいは読まないと理解できないだろうな。。。
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