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日本の食文化がアフリカにもたらした悪夢



キリバスでのボランティア活動中に仲良くなった漁師が届けてくれた、一匹の魚。



最初見た瞬間はサメとマグロ合体した化け物だと思いました。

英語の名前は「 DOG TOOTH TUNA 」

日本では「 磯まぐろ 」

このサイズを普通の出刃包丁で下ろすのは結構ハードでした。

日本でよく食べるバチマグロやインドマグロなどよりは、淡白でマグロならではの旨味にはかけますが、このサイズになるとさすがに磯まぐろでも、油乗ってました。

大トロの部分は炙らないと食べれないくらいでした。

自分達も日本でこの魚を食べてるんだろうけど、こうゆうのはほとんど回転寿司チェーンとかの「マグロ」としてしか使われないと思う。

回転寿司のネタのほとんどが偽装魚なのは知ってますか??

スズキ、ハマチ、エンガワ、などなど本当にその魚が使われてるわけじゃないんです。

安い回転寿司で自分達が食べてるのはブラックバスやアメリカナマズ、シイラなどの「偽装魚」なんです。

そん中でも一番よく使われてる偽装魚の一種「ナイルパーチ」

この魚は自分も前の店にいる時の安い宴会メニューなどで使ってました、他にもカラスガレイやシイラなども使ったこともあります。 臭みさえ取れればカジキやカレイみたいな感覚でおいしく食べれます。

しかし、このナイルパーチの世界的な需要は東アフリカのある湖の周辺の町を悪夢へと追いやりました

それを題材にしたドキュメント映画「ダーウィンの悪夢」


~あらすじ~
アフリカ・ビクトリア湖。巨大な外来魚・ナイルパーチにより、湖畔の町は水産加工業で栄えていた。しかし、魚がもたらしたのは富だけではなかった。売春、エイズ、ストリートチルドレン、薬物中毒──。ドキュメンタリー映画「ダーウィンの悪夢」は、ドミノ倒しのような負の連鎖を描く。

この魚の輸出先は1位がEUで、次が日本です。 ちなみにEUって30カ国くらいの集合だけど、日本は1カ国だからね。。。

だいぶ反響を呼んだ映画なので見た人もいると思いますが、こんな状況が世の中にはまかり通ってることを忘れてはいけないなーと思います。  そして人の人生を左右する食材を毎日食べてるってこともたまに思い出しながら食べたいものです。 

そー言ってる自分は仕事が料理なので一番責任感を持たないといけないんですが。。。

facebookにキリバスの友達が自分と魚の写真を載せてて、そしたらこの映画を思い出したので記事にしてみました。 気になった方はご覧くださいな~。




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